理事会メンバーのパターン分析
さて、管理組合運営に参加したくないのに、輪番、くじ等でやむなく、理事会メンバーとなる人々がいる。また、そうでなくても積極的に参加してくる人もいる。彼らはどのような行動を取るのか、マンション管理組合理事会の参加者の分類をしてみた。
理事会での合意形成が困難になれば、当然区分所有者全体の合意形成はさらに不可能である。区分所有者とほぼ同じだが、大きく分けて、①積極的に参加する人、②やむ得なく参加する人、③文句しか言わない人(混乱型)、④全く参加しない人(無関心型)の四パターンに分類できると思われる。
①についてだが、更に権力志向型、ボランティア型の2パターンに分類できる。区分所有者の分類でも書いたが、積極的な人には実は権力・地位への欲求が強く、社会的地位以外に興味がない人もいる。理事長は、管理会社のフロントマンや管理員に指示や命令を出すことが出来る。これは権力志向型には魅力的なポジションである。もし、彼らがマネージング能力にも長けていれば問題はないが、大概は不足している。ところが、区分所有者からは面倒な仕事を引き受けてもらえるありがたい存在であり、一部の区分所有者が彼の行動に疑義を感じたとしても、事実上選挙が行われないため、彼は長老のように理事会に居座ってしまい、彼以外に知識が無い理事会になってしまう可能性がある。区分所有者も出来るだけ自己の負担を減らすために、能力の如何よりも活動に時間を割いてくれるこのような人物に頼ってしまいがちである。そして、彼は管理組合の全権力を握ってしまうことがある。これは、詳細な業務知識が必要となる自主管理マンションに起き易い。実際には積極性と能力は比例しないため理事会運営では揉め事を起こし、対居住者間のトラブル解決ではかえって問題を大きくする事も多い。彼らは、自己の信念への固執が強く、 正しいことへの信念≠ 区分所有者の満足であることが理解できない人も多い。
一方、似ているがボランティア型がいる。彼らは社会的名声を求めているタイプである。無報酬でも組合員からも職務の大きさから尊敬されることに喜びを求めるタイプであり、非常に貴重な人材であろう。
次に②のやむなく参加する人は、区分所有者の項で書いた通り、重要なメンバーに成り得る可能性を秘めている。問題は彼らが理事会に参加せざるを得ない状況にすることである。
③文句しか言わない人(混乱型)は、通常は自己の利益の主張のみなので、他人を説得できないことを知っており、皆の前では意見を述べることは案外少ない。また、意見しても良識派にあっという間に論破されてしまうので、何れ理事会には参加しなくなる。ただ、あまりにも他の理事会メンバーが頼りないと、彼の自己の利益を求めるだけの理事会になってしまう恐れがある。
④全く参加しない人(無関心型)は、管理運営(理事会運営)は暇な人が好きでしていると考える。一見、②のやむなく参加する人と区別がつかない。しかし、継続的に参加要請等を繰り返すと、②との違いは明らかになる。彼らは、管理組合運営とは、「自分の財産を自分で守る」であると言う考えはなく、また、脅かされるはずが無いと考えているのであろう。しかし、参加しなくともよい現制度は彼らに有利(フリーランチが存在している。)であり、今後ますますこの層が増えていくことになろう。
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